信州秋山郷 木鉢の民俗
発売日:2010年6月
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商品説明
豪雪の秘境として知られる長野県最北端の栄村秋山郷。トチノキを材料とする木鉢(こね鉢)の製作は、江戸時代から冬期の重要な生業であった。そば粉・小麦粉・雑穀などを木鉢でこねた麺や「アンボ」と呼ばれる饅頭は、山村の独特な食文化を象徴してきた。
仕上げの段階で槍鉋、銑など古い道具が使われる秋山郷の木鉢は、昭和58年に長野県知事指定伝統的工芸品に指定されたが、ボウルなどの代用品の普及や食生活の変化によって近年は製作者が激減。長い伝統が途絶えかねない状況を迎えている。
本書は秋山郷研究の第一人者である市川健夫氏が秋山郷の風土と生業を解説し、日本木地師学会会員で富士市立博物館学芸員の井上卓哉氏が木地師の由来と秋山郷における木鉢製作の技術的特徴を綿密に記録。最終章では日本木地師学会の13人が存続が危惧される木地師の動向を全国各地からレポートしている。山村の暮らしが変容し、山と人との関わり方が激変する中で、日用器物に関する伝統技術がまたひとつ継承の危機を迎えている。
出版社からのコメント
豪雪の秘境として知られる長野県最北端の栄村「秋山郷」。トチノキを材料とする木鉢(こね鉢)の製作は、江戸時代から冬期の重要な生業であった。そば粉・小麦粉・雑穀などを木鉢でこねた麺や「アンボ」と呼ばれる饅頭は、山村の独特な食文化を象徴してきた。
仕上げの段階で槍鉋(ヤリガンナ)、銑(セン)など古い道具が使われる秋山郷の木鉢は、昭和58年に長野県知事指定伝統的工芸品に指定されたが、ボウルなどの代用品の普及や食生活の変化によって近年は製作者が激減。長い伝統が途絶えかねない状況を迎えている。
本書は地理学・地誌学の泰斗で秋山郷研究の第一人者である市川健夫氏と日本木地師学会会員により、秋山郷の風土と木鉢づくりの技術的背景を解説しながら、日用器物を通じて山と人との関わりを再考する。存続が危惧される全国の木地師の動向にも言及する。
目次
序章信州秋山郷の風土と生業市川健夫
はじめに
(一)焼畑耕作を核とした農業複合経営
(二)水田の造成と焼畑耕作の衰退
(三)生活資料となってきた山の資源
(四)内水面漁業と月の輪熊の狩猟
(五)ブナ材などを用いた木工品工業
(六)秋山郷の食文化とその変化
(七)焼畑耕作の文化財指定と常民大学
第1章文献にみる秋山郷の山地資源井上卓哉
(一)秋山郷の概要
(二)秋山郷の山地資源利用の変遷
島田汎家文書からみる山地資源利用
『秋山記行』からみる山地資源利用
焼畑耕作
トチノキの実の利用
狩猟・漁撈
木材の利用
明治時代以降の山地資源利用
養蚕
木材搬出と電力開発
水田の増加と焼畑の終焉
観光産業と山地資源の利用
第2章木地師の由来井上卓哉
(一)轆轤の使用・非使用
(二)轆轤師から木地師、移動から定住へ
第3章秋山郷における木鉢製作井上卓哉
(一)木鉢製作の歴史
(二)現在の木鉢製作
材料の確保
トチノキの伐採
木取り
木取りした材の保管
材をマルメル
木鉢内側の粗彫り
木鉢内側の仕上げ
木鉢外側の仕上げ
販売
(三)木鉢製作の変遷
原材料の確保
伐採時期
作業工程と道具
販売
形態
木鉢製作の技術
(四)他地域の木鉢製作
群馬県吾妻郡六合村入山
群馬県利根郡片品村土出
群馬県多野郡上野村北沢
ほか
商品詳細
- シリーズ名
- 木地師研究叢書 第3冊
- 出版社名
- 川辺書林
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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