有機電解合成の基礎と可能性 普及版
発売日:2009年11月
- ISBN
- 978-4-7813-0138-9
- 著者情報
- 淵上 寿雄(フチガミ トシオ)
東京工業大学大学院総合理工学研究科教授
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商品説明
有機電解合成が物質科学の基盤である有機合成の一分野として確固たる地歩を築いて久しい。有機電解合成の歴史は1849年のKolbe反応に始まり,長い空白の時代を経て,1964年にMonsanto社により6、6-ナイロンの原料であるアジポニトリルの電解製造が実用化され,ついで同プロセスの無隔膜化が旭化成により達成された。これらは有機電解合成プロセスが高価な電気エネルギーを大量消費するというそれまでの懸念を払拭する画期的なものであった。爾来,有機電解合成は有機合成の新しい反応論や合成論を取り込み飛躍的発展をとげ,今や日本は世界を先導する立場にあるといえる。
有機電解はこのように電解合成を基軸に著しく進歩したが,近年では材料,触媒,生物,医療,環境化学などを取り込んだ融合領域としても発展しつつある。21世紀の持続発展可能な社会を維持してゆく上で,低環境負荷の電解合成はまさしくグリーン・サステナブルケミストリーの一役をになうものとして益々期待が高まっている。これに呼応すべく最近,有機電解の新規な概念が生まれ,また環境調和を目指した斬新な有機電解合成法が開拓されつつある。
有機電解合成化学が発展するためには車の両輪のように基礎的側面のみならず応用実用面での展開が必要であるが,後者については必ずしも順調であったとはいい難い。しかしながら,ごく最近,ドイツのBASF社がフタリドとパラ-t-ブチルベンズアルデヒドのペアードエレクトロシンセシス(両極合成)を企業化し,有機電解合成がグリーンケミストリーとして最も有望な合成プロセスとして位置付けていることは大いに注目すべきことである。
本書は第一線で活躍されている方々に最先端の有機電解合成について執筆いただくとともに初心者にも理解していただけるように有機電解の基礎についても解説を加えた。現在あるいはこれから有機合成に携われる研究者や技術者各位には,今後是非とも有機電解合成を選択肢のひとつに加えていただければ幸いである。
目次
1 有機電解化学の基礎(有機電解化学の基礎と研究手法
有機電極反応論
有機電解合成)
2 有機電解合成の工業的利用の可能性(ファインケミカルズの電解合成
生理活性天然物の電解合成
ポリシラン類の電解合成
有機電解法による不斉合成
選択的電解フッ素化 ほか)
商品詳細
- シリーズ名
- 〔CMCテクニカルライブラリー〕 330 ファインケミカルシリーズ
- 出版社名
- シーエムシー出版
- フォーマット
- 単行本
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