映像情報メディカル 2009.11
発売日:2009年11月
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商品説明
特集1:放射線治療の現在
画像診断を専門として仕事をしている画像診断医に放射線治療を少しでもご理解していただくために、この特集は組まれました。まず、癌に対する治療は近年大きく進歩しましたが、その原因は大きく分けて2つあります。1つは放射線治療自身の技術的進歩です。IT技術の進歩は腫瘍の存在部位を克明に示してくれます。一方、放射線治療技術は癌病巣部にいかに限局して照射し、癌周囲正常組織にどれだけ少なく照射するかを物理的に追求しています。照射すべき部位が鮮明にわかればわかるほど、たとえその標的に呼吸などの生理的動きがあっても、ミリ単位で正確に照射できるようになりました。もう1つは化学療法の進歩です。おもに全身投与する癌の化学療法剤は急速に発展し、少なくとも顕微鏡レベルの癌細胞を消失できるレベルに達しているのです。ときには画像診断で数センチに達している癌をも消失させています。しかし多くの固形癌では、いったんは消失しても再増殖するので、放射線治療を利用した方がよいことがいろいろな部位で示されました。一方、肉眼で見て切り取る外科手術は、癌診療のなかで少しずつその働きの場を少なくしています。ところで、癌患者はどのような治療を望んでいるかを考えれば、外科のメスを使うのではなく、放射線をメス代わりに使い、機能と形態を残す治療を望んでいることは間違いありません。最近、癌のセカンドオピニオン外来をやっていると「外科医に手術をすすめられたが、いろいろ調べると、手術ではなく放射線治療の方が副作用も少なくてよさそうだが、どうでしょうか」と相談を受けることが多くなりました。手術をしている外科医よりも、患者の方が放射線治療について知っている状況が生まれているのです。私は患者に「放射線で治療して、外科の先生に身をもって放射線で癌が治ることをみせてあげて下さい、ということもあります。私が研修医だった40年前、師匠であった東京女子医科大学放射線科の故・田崎瑛生先生が「臨床医の先生は教科書ではなく、患者さんだ」とよく話していたことを思い出します。臨床の場でのすべての判断の基準は「患者さんのためになるかどうか」であることを、忘れないようにしたいものです。(特集1 序説より)
商品詳細
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- 産業開発機構
- フォーマット
- 単行本
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