医療技術と器具の社会史 聴診器と顕微鏡をめぐる文化
発売日:2009年8月
- ISBN
- 978-4-87259-301-3
- 著者情報
- 山中 浩司(ヤマナカ ヒロシ)
1959年生まれ。京都大学経済学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪大学人間科学研究科准教授。博士(人間科学)。専門は、科学思想史・医療社会史・医療社会学
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商品説明
患者にふれたい・患者から離れたい
技術と器具の進化は人間の能力を奪うのか?
聴診器、顕微鏡、「鉄の肺」から新型トイレまで、その誕生から詳細に調べ上げた豊富な資料とエピソードを満載し、医療分野で生まれた器具が、人との間に生んできた様々な文化を現代まで解説する。
17世紀に誕生した聴診器は患者に「触れたい・触れたくない」医師の診察を助け、身体診察技術を向上させ、患者と医師のコミュニケーションも良好にする役割も担ってきた。対して同様の時代に発展していった顕微鏡は、19世紀の汚染されたテムズ河の水を「怪物のスープ」と呼ばせた。不思議なものが見える衝撃と興味から、趣味と娯楽の山師めいた器具から、フック、フィルヒョウ、コッホらにより、医療に欠かせない器具となり実験室医学を確立していった。
器具の進化とともに変化する医師と患者の関係、医学史を知る上で欠かせない1冊である。
目次
1 プロローグ―器具から見る社会
スマート・トイレット
「鉄の肺」と人工呼吸器
「中途半端な技術」と医療経済
意思の職業と技術
2 「不可解な過去」―技術と社会の奇妙な関係
モノのマイナーな研究
テクノロジーの社会的影響
情報技術と社会の奇妙な関係
3 聴診器が使えない?―現代医療の落とし穴
医師たちの懸念
ベットサイド診断
衰退の原因
「医師はまだ患者を診察しなければならないだろうか」
4 マホガニーに神託―聴診器と19世紀医学
医療の革命
患者にふれたい・患者からはなれたい
聴診器以前
身分的プロフェッションと医師のディレンマ
新しい医学
ラエネク・パリ学派・病院
間接聴診法と医師たち
5 電気松葉杖なんかいらない―聴診器と医療シンボル
聴診器の形
モノーラルVSバイノーラル
電気式・電子式聴診器の行方
ヘルメスの杖と聴診器
6 怪物スープ―顕微鏡の社会的イメージ
もうひとつのシンボル
顕微鏡と望遠鏡
王位協会と『ミクログラフィア』
マイクロスコピストたち
怪物のスープ
7 顕微鏡のように見なさい―実験室の医学
ドイツと米国
顕微鏡とドイツの大学
「すべては一個の細胞だ」
「顕微鏡と眼」
生体病原説
ロベルト・コッホと顕微鏡写真術
顕微鏡の開発と市場
顕微鏡と臨床
8 エピローグ―器具のパラダイス・器具のパラダイム
インストルメンテーション
「客観」データ
器具のパラダイム
商品詳細
- シリーズ名
- 阪大リーブル 16
- 出版社名
- 大阪大学出版会
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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