ハイデガー ポスト形而上学の時代の時間論
発売日:2008年12月
- ISBN
- 978-4-87259-263-4
- 著者情報
- 入谷 秀一(ニュウヤ シュウイチ)
1975年岡山県生まれ。文学博士。大阪大学大学院文学研究科、フランクフルト大学哲学部を経て、大阪大学非常勤講師。専門:哲学、ドイツ思想史
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商品説明
アリストテレスの残響を揺曳し成立した『存在と時間』はニーチェとの対決により劇的に変容し、その時間論はヘルダーリンを介して再びアリストテレスと対峙する。
若き俊英による画期的・決定的なハイデガー論。
三、四〇年代のハイデガーは時間の真相を、自己の同一性を前後へと揺さぶる「折り目」としてとらえた。そこは過去であり、また将来でもある「自ら先立つこと」が相互に転回し、ぶつかり、変容する現場である。しかしハイデガーはこの折り目をたとえば「傷」、異他的なものとの関わりによる自己の分裂、断片化の経験の地平として、倫理学的に語ることはない。それはむしろアドルノのモチーフだろう。折り目はハイデガーには近づきがたい深淵として、存在論的な「謎」に留まる。存在そのものが謎なのである。
目次
第1章 ハイデガーの時間論の起源と展開‐アリストテレスから出発して‐
第1節 アリストテレスとハイデガー
第2節 現存在の時間性と有限性
第3節 現在時制と完了時制の二重構造―初期ハイデガーのアリストテレス論
第4節 アリストテレス解釈から『存在と時間』へ
第5節 『存在と時間』をつらぬく完了/未完了の構造と「自由」の問題
第2章 有限性―『存在と時間』における死の遠近法
第1節 現存在分析論の主要テーゼ:「存在者的に最も近いものは存在論的には最も遠い」
第2節 死の実存論的分析とその概観
第3節 死の実存論的分析の前史―死はいかにして問題となるのか
第4節 分析の出発点―「近さ」と「遠さ」の両立不可能性
第5節 実存論的な遠近法の構成―日常性における「近さ」と「遠さ」の両立
その他
商品詳細
- 出版社名
- 大阪大学出版会
- フォーマット
- 単行本
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