微生物増殖学の現在・未来
発売日:2008年10月
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商品説明
微生物を科学の対象とするとき、人為環境で増殖する培養微生物を対象とする方法と、自然環境で増殖する自然微生物を対象とする方法がある。これまでの研究者は、前者または後者の一方のみを選択するのが主流であった。編者はこれら二つの研究方法を統合すれば「培養できない微生物たち」と戦うことができるかもしれないと判断し“微生物増殖学”の立ち上げを決断した。その具体化は、(1) 微生物増殖学の定義とその重要性を示し、(2) 若い研究者を対象とし、(3) 様々な視点に立ち、(4) 過去・現在を眺め、(5) 未来を創る、という五つの項目を満足させる教科書的な基礎専門書を刊行することである。単に過去の成果を羅列的に配置したものの多い在来の「微生物培養学」とは基礎理念において全く異なるものを目指した。レーウェンフック以来の微生物学は、微生物培養学を確立させ、さらに分子生物学と一体化して、いわゆる「バイオ産業」の輝かしい世界を創造した。この成果があまりに見事なために、生物学研究の方向を固定化してしまう弊害を生んだ。現在の微生物培養学も分子生物学も、その基本理念は分析的で、その技術は簡素化・能率化を目指し、単純化に集約される。その結果、分析結果の複合化と組織化、時空スタンスの柔軟化というもう一つの基礎理念の構築を疎外し、生物学を自然へ復帰させる技術開発を先送りしてしまっている。本書は「微生物増殖学」をすべての微生物の増殖に係わる学問・技術と定義し(その中には微生物培養学も含まれ)、微生物増殖学の特徴を、微生物体、環境、時間・空間のいずれにも、人為的制限を設けないこと、または自由選択できるとすることにあるとし、これによって微生物学の新しい統合的方法論の誘導と創造の途を模索している。
目次
第1編 微生物増殖学1―単一微生物系の増殖学(増殖基礎環境
細胞増殖
培養プロセス工学の基礎
好気培養および嫌気培養
ストレスと培養 ほか)
第2編 微生物増殖学2―複合微生物系の増殖学(微生物の共生
腐生・寄生・共生・感染
動物器官における微生物の増殖
生態培養と自生増殖
集積培養 ほか)
商品詳細
- 出版社名
- 地人書館
- フォーマット
- 単行本
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