しゃっくり日和

川上陽子/著

発売日:2008年3月

  • しゃっくり日和
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ISBN
978-4-7790-0291-5
著者情報
川上 陽子(カワカミ ヨウコ)
12月31日生まれ。兵庫県神戸市出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程在籍

¥1,430 税込

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商品説明

酒乱の父、潔癖症の母、喋ることに怯える半引きこもりのわたし。悲しいほど求めあい、切ないほど憎みあう家族にようやく訪れたあたたかな時間。父の「おっきい、わすれもの」が、家族を緩やかに結び付けてゆく、やさしくてしょっぱい2つの物語。

商品詳細

出版社名
幻冬舎ルネッサンス
対象年齢
一般
著者コメント
ひととひとは、絆でつながっている、といいます。それは幸福なことであり同時に不幸でもあります。なぜなら、絆でつながっているかぎり、絆はわたしとあなたを結びつけると同時に隔てるもの、わたしとあなたが完全には通じ合えない、その象徴なのだから。わたし(たち)は、その絆という、あやふやなもので、漂うような微妙なバランスで、コミュニケートしているのです。
家族とて、それはおなじこと。家族という絆は、そして、厄介。どんなに憎み合ってもなかなかきれいさっぱり切れるものではないし、かといってバランスをとるのもとても難しい。こんがらがって、ささくれあって、傷つけ合う。それでも複雑にもつれた糸のように、いっそう家族という絆を、その関係性を、ややこしいものにしてしまう。家族の絆の困難。みなさん、おこころあたり、ありませんか?
絆、そしてこれには、別名があります。絆の別名、それは、ことば。
ひとはことばによって通じ合い、けれどもことばによって隔てられてもいるのでしょう。なぜって、たとえばわたしがねこ、といったときにおもいうかべるねこの姿感触諸々加減と、あなたのそれとは、きっとどこかがちがうだろうから。そしてそれは、わたしというそんざい自身にも、亀裂を誘発するのです。ことばを発するたび、わたしの言いたいことはこれではない、ことばを発するその呼気が、ことばを震わせ粉々にします。砕けた破片がわたしの踝を傷つけます。その痛痒感に耐えながら、それでもわたしはあなたを求めて、ことばを発せずにはいられません。隔てるとわかっていながら、それでも絆を結ぼうとがむしゃらに奮闘するのです。因果なことです。滑稽なことです。それでもみな、必死です。
「わたし」と「わたし」の烈開部の解剖図を、「わたし」と家族の葛藤を、描いてみました。ことばって難しい。家族って難しい。絆の結び方、その模様は無数。すぐに脱線して絡まり合って解すのもひと苦労。けれどもだからこそ、いっそう求めてもしまうのでしょう。
そんな絆(ことば)と家族とそんざいをめぐる悲喜こもごも、どうか一度、御覧あれ。
フォーマット
単行本

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