調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本
発売日:2008年4月
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商品説明
[帯、より]
「あれでは人文科学ではなくて訊問科学だ」――旅する民俗学者、宮本常一の言葉を受け止めた、フィールド・ワーカーの実践
[はじめに、より]
地域の文化や暮らしの智恵を学ぶために、実際に地域にでかけ、地元の方々を先生として地域を教科書に五感のすべてを駆使して学ぶことをフィールド・ワーク(野外調査)と呼びます。
このブックレットは、日本国内でのフィールド・ワークをめざす人たちに、調査計画を立てて出発するまでにわきまえておいてほしいことをまとめたものです。 序章として、研究者の卵であった安渓遊地が晩年の宮本常一先生からいただいた励ましの言葉を置きます。この本が生まれた背景の説明にもなっているはずです。
周防大島に生まれ、研究者としてこの人ほど多く日本の各地を歩いた人はないだろうといわれた希有のフィールド・ワーカーであった宮本常一先生が、調査される側の様々な迷惑について、たくさんの例をあげながら指摘された文章を第一章に置きました。地域の人々の仲間として胸襟を開いて語り合えた宮本常一先生ならではの語りです。
以後は、宮本先生の「調査地被害」というものの見方に触発されて、日本の南の島々でのフィールド・ワークでの経験を安渓遊地が語ります。第二章は、ある南の島では調査される側の様々な迷惑が今も続いていることが生々しく語られます。第三章は、沖縄の復帰とともに押しかけた人々に対する島びとの言葉集です。第四章は、西表島を例にとって、学問と地域への愛のバランスについて、大学でのフィールドワーク論の講義を再現します。第五章は、話し手やその子孫の当事者主権行使の事例紹介です。第六章は、マスコミによる「やらせ」の被害経験の語りです。そして第七章は、日本民族学会(文化人類学会の前身)での会員アンケートの結果を安渓遊地が学会の研究倫理委員会(第二次)の委員のひとりとしてまとめたもので、「調査する側」「される側」という固定した対立関係を「ともに仲間となる」新しい地平へ向けて解き放つ道についての提案です。
このブックレット作成にあたっては、宮本先生のご長男の宮本千晴さんのご協力をたまわりました。みずのわ出版の柳原一德さんには、企画・編集・著作権処理・印刷・校正・デザイン・製本の全過程で丁寧で迅速な力添えをいただきました。
2008年2月
安渓遊地
商品詳細
- 出版社名
- みずのわ出版
- サイズ
- 21cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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