生体臓器移植の適応と倫理 倫理問題を考える

高橋公太/編集

発売日:2007年11月

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ISBN
978-4-89044-642-1

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商品説明

― 腎移植連絡協議会からの提言 ―

 腎移植の王道は,生体腎移植や病腎移植でもなく,本来,献腎移植(死体腎移植)である.しかし,周知のとおりわが国では献腎提供がきわめて少ないので,生体腎移植が主流を占めているのが現状である.これはけっして好ましい状況ではない.献腎提供を推進するためには,国家レベルで早急にDonor Action(臓器提供推進活動)に取り組まなければいけない.
 昨今,生体腎移植にまつわる売買事件で発覚した病腎移植が大きくクローズアップされている.この想定外の腎移植は,社会に大きな波紋を投げかけている.特に病腎を提供した患者(ドナー)が,本来,適切な治療を受けたのか疑問である.また,この病腎移植を実施するに至る医療行為のプロセスが,学会の倫理指針とかなりかけ離れていることを指摘したい.さらに経過が良好な症例のみを強調して,この医療は正しいのだという論理はきわめて危険だ.過去にこのような実験的治療が医学の歴史において,悲劇を繰り返し生んできた.
 医療が進歩すれば,それに応じて適応は拡大するし,拡大しなければいけない.しかし,その医療が従来の方法とかけ離れているときには,安全な医療として確立させるためにそれに至るまでのプロセスを大切にし,それに従って実践すべきである(ヘルシンキ宣言,厚生労働省“臨床研究に関する倫理指針”).わが国の医療界では,ある程度の制約はあるものの,それを実践することはけっして不可能ではない.この20年間,日本移植学会は,医療不信を払拭するためにこのような医療実践プロセスを重視し地道に努力してきた.
 今回の腎移植連絡協議会では,これらの問題に密接に関係する“生体腎移植の適応と倫理的問題点”について採り上げた.また,最後に今回の“腎臓売買と病腎移植問題”に対して,その経過と連絡協議会の見解をまとめたので,参考にしていただきたい.

商品詳細

シリーズ名
腎移植連絡協議会からの提言
出版社名
日本医学館
フォーマット
単行本

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