〈私〉の境界 二〇世紀イギリス小説にみる主体の所在
発売日:2007年3月
- ISBN
- 978-4-8034-0495-1
- 著者情報
- 津久井 良充(ツクイ ヨシミツ)
高崎経済大学教授
市川 薫(イチカワ カオル)
広島修道大学教授
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商品説明
想像力や未来への夢に揺さぶられて、言葉によって物語を作る〈私〉という主体を、〈私〉と他者との間に成り立つ「境界線」という場所で観る文学論集。〈私〉を取り巻く言葉や人間や社会について考えさせてくれる新しい切り口の19論文を所収。矢原繁長画伯の装丁もユニーク。
目次
第1部 “私”を求めて―境界を越える作家たち(失語の迷宮―コンラッド『密偵』における「語り」の問題
越境する少女たち―アンジェラ・カーターが語り替えた二つの物語
怪異分身譚をめぐる「私」への恐れ―マージョリー・ボウエン「内なる鏡」を中心に
寡黙の豊穣―カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』
越境を拒む者たち―もうひとつの教養小説の系譜)
第2部 見失われる“私”―言語意識の転換(言語による修復―イアン・マキューアンの『讀罪』
幻視の海―コンラッド『ナーシサス号の黒人』における「視覚」の問題
ジェイムズ・スティーヴンズの小説『金の甕』―作家としての自立と創作の方向性
破滅に向う芸術家の魂の輝き―『月と六ペンス』再読)
第3部 “私”の解体―モダニズムのもたらしたもの(ゆれる意識の網のなかで―ヴァージニア・ウルフとモダニズム
肖像写真とヴァージニア・ウルフ―未完の自伝「過去のスケッチ」を中心に
国家の行方―『ハワーズ・エンド』に変奏される愛と結婚の物語
ジョージ・ムアの小説―『湖』とエグザイルの思想
垂直の時の彼方へ―『フランス海軍大尉の女』の謎を追う)
第4部 “私”の変容―ホロコーストの後に(「負の遺産」が未来を拓くとき―受け継がれた『アンネの日記』
「私」がビルマ体験で見たもの―ジョージ・オーウェルの「絞首刑」と「象を撃つ」をめぐって
ポストコロニアリズムのもたらしたもの―ジェイン・オースティンと西インド諸島
初期ロレンスと優生学―『白孔雀』にみる帝国のイデオロギー
国外離脱者と故国―マイケル・オンダーチェ『アニルの亡霊』を読む)
商品詳細
- 出版社名
- 鷹書房弓プレス
- フォーマット
- 単行本
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