高齢者施設における看護師の役割 医療と介護を連携する統合力
発売日:2007年3月
- ISBN
- 978-4-87672-222-8
- 著者情報
- 鳥海 房枝(チョウカイ フサエ)
千葉県出身。日本赤十字中央女子短期大学(現日本赤十字看護大学)卒業。東京都北区の保健師として36年間活躍。保健所、障害者センター、お年寄り相談係を経て、1998年新設の特養ホーム北区立「清水坂あじさい荘」の設立に関わる。保健師としての原点「生活への関わり」を要に施設全体の介護を創造し、質を維持している。厚労省の施策推進に関して提言を乞われ、積極的な発言をしている。2007年現在、清水坂あじさい荘副施設長、保健師
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商品説明
介護施設には「患者」ではなく、暮らしているお年寄りがいるのです。「医療モデル」ではなく「生活モデル」を描けるか否か、いま、ナースの力量が問われています。
評者:シルバー新報 (2007年5月25日 シルバー新報)
保健師である著者が副施設長を務める東京都北区立の特養・清水坂あじさい荘は、九八年の開設当時から身体拘束を一切せず、ターミナルも当たり前に行っていることで知られる。一六〇人の入居定員に対し一二人もの看護師がいるからだと思われがちだが、実はそれが本当の理由ではない。ここでは、褥瘡やおむつかぶれ、肺炎や脱水などを起こす高齢者が、圧倒的に少ないのである。
「食べたいものを食べてもらい、トイレに行きたいときに誘導する。日ごろ、お年寄りの免疫力を上げるケアをしていれば、看護師が走り回らなくても済むんです」。つまり、看護師しかできない処置をいかに少なくできるかが、生活の場である施設に求められている使命である、というのが著者の揺るぎない姿勢だ。
では、生活施設での看護師の役割とは何か。ひと言でいえば、それは予測と判断に基づく責任が取れるかどうか、に尽きる。例えば、心臓病がある八〇代後半の高齢者が熱いお風呂に首までつかりたい、と言ったとき、「責任が持てない」と反対する看護師なら素人からセミプロ。「それで八〇過ぎまで生きてきたんだから、溺れ死なないようにすればいい」と考え、リスクに対する手を打てるのが看護師のライセンスを生かす本当の意味なのだと。看護師は、重度化への対処のためではなく、人生を全うする最後の生活の場を支えるために必要なのだという言葉に納得する。
目次
第1章 生活施設の看護とはなにか(老人介護抄史
看護職のほんとうの役割 ほか)
第2章 問題解決の方法(看護師も経営的発想を
ケースワークも範囲内 ほか)
第3章 生活施設の介護力(お年寄りはケアの質を直接映し出す)
第4章 生活モデルのターミナルケア(老いを拒む社会になっていないか
特養で看取られること)
商品詳細
- 出版社名
- 雲母書房
- フォーマット
- 単行本
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