臓器提供を増やすには

高橋 公太 編集

発売日:2001年1月

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ISBN
978-4-89044-464-9

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商品説明

腎移植連絡協議会からの提言-

 腎移植連絡協議会は生まれ変わってから3回目を迎えた.今年の主題は“臓器提供を増やすには-ドナー・アクション・プロトコール-”である.donor actionという言葉は聞き慣れない単語である.平たく言えば“提供者の掘り起こし活動”である.すなわちその地域にあった効果的な方法で,自発的に臓器の提供者を増やす活動であり,その政策がプロトコールである.その地域でそのプロトコールにそって活動した結果,提供者が増加したとすれば.その方法を参考にして遅れている地域に普及させることが最終的なねらいである.地域の活性化は全体の活性化に繋がる.
 わが国の献腎提供者数は平成元年を境に年々低下傾向がみられる.そこにはさまざまな要因があるにせよ,解決策として共通している命題は,増やさなければ慢性腎不全の医療に限界がみられてきたことである.
 脳死臨調の時期には移植医は現場から去れといわれ,状況を見守ってきたが,現実には,献腎提供数が当時の2/3に減少してしまった.
 なぜならば,慢性腎不全医療に直接関与しているのは,透析医や移植医であり,腎不全患者の相談に親身にのれるのはこれらの医師や医療関係者のみである.直接この医療にタッチしていない医師にまかせたところで歯車が噛み合わないのは当然の結果である.一言で“提供者の掘り起こし活動”といっても,この運動は,大変なエネルギーを要する“ボランティア活動”である.
 そこで移植医にもう一度病院開発に復帰してもらいたい.すなわち移植コーディネーターが動きやすいように支援をお願いしたい.
 移植医は移植コーディネーターと一緒に病院を訪問し,院長,救急医,および脳神経専門医にコーディネーターを紹介し,移植や臓器提供の話を聞いてもらうチャンスをつくる.さらにその病院の窓口となる院内コーディネーター(inhouse coordinator)の措置を依頼し,以後移植コーディネーターが定期的に病院を訪問できる環境整備をする.
 この活動が臓器提供の第一歩である.
 これらの活動を支援できるのは移植医,あなた以外誰がいますか.

2000年2月3日
腎移植連絡協議会副議長
日本移植学会理事,臓器提供推進委員長
新潟大学医学部泌尿器科学講座教授
高橋公太

商品詳細

出版社名
日本医学館
フォーマット
単行本

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