ホームランを打ったことのない君に
発売日:2006年1月
- ISBN
- 978-4-652-04048-5
- 著者情報
- 長谷川 集平(ハセガワ シュウヘイ)
1955年兵庫県姫路市で生まれる。武蔵野美術大学中退。1976年のデビュー作『はせがわくんきらいや』で創作えほん新人賞を受賞。児童文学『見えない絵本』(理論社)で赤い鳥文学賞、『鉛筆デッサン小池さん』(筑摩書房)二作で路傍の石文学賞を受賞。1991年より長崎市在住
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商品説明
試合でちっとも打てないぼくは、野球部出身の仙吉に出会う。ぼくもいつかホームランを打つ。あきらめずにがんばろうと誓うのだった…。夢にむかって歩き続けることの大切さを、野球が大好きな少年と野球を愛し続ける青年の交流を通してえがく絵本。
【対象】小学低学年
<絵本ナビ情報 絵本ナビメンバーの声>
ホームランを打ったことがない。 たぶんホームランを打ったことのある人の方がうんと少ないのではないだろうか。 ホームランを打てる人の条件、まず野球をやったことがある人、バッティングにセンスがある人、相手投手の調子がよくない時、あるいは風の強さ。 だから、ホームランを打った人はとってもうれしいはずなのに、ちょっと照れくさい。笑いがこみあげてくるはずなのに、それを奥歯で噛みしめている。 でも、そんなことどもも、あくまでも想像。 だって、ホームランを打ったことがないのだから。 それは人生でもそうかもしれない。 ホームランを打てる人生なんてそうそうあるものではない。 長谷川集平さんの絵本はいつも何かを考えさせる。 大きなことのはずなのに、けっして声高に語るのでもない。絵も派手ではない。 静かに、大切なことを話しかけてくれる。 この絵本はホームランを打ったことのないルイ少年が町でかつて野球がうまかった仙吉にホームランの何事かを教えてもらう話だ。 仙吉は交通事故にあって野球ができなくなって、今はリハビリ中。 けれど、ルイにホームランの魅力をやさしく伝える。 仙吉は野球ができなくなったことを愚痴ることもしない。ただ、野球の素晴らしさを話し、ホームランの美しさを語るだけだ。 それでいて、静かに、だ。 仙吉を別れたルイはそのあとでゆっくりとバットを振り続ける仙吉の姿を見る。 仙吉がどうしてバットを振り続けるのかをルイは知っている。 ホームランを打つために、だ。 けれど、そのホームランは野球の世界だけのホームランだけではないことにルイは気づいたかもしれない。 そんなことを長谷川集平さんは声高にはいわない。 長谷川さんの文と絵で、読者である私たちがわかるだけだ。 ホームランを打つことは難しい。 でも、ホームランを打ったことのない悔しさとか寂しさとかはホームランを打ったことがない者だけがわかることではないだろうか。 そのことを大事にしているなんていえば、負け惜しみに聞こえるだろうか。(夏の雨さん 50代・埼玉県 )
商品詳細
- 出版社名
- 理論社
- 対象年齢
- 小学低学年
- フォーマット
- 単行本
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