虔十公園林
発売日:2004年5月
- ページ数
- 31p
- ISBN
- 978-4-434-04423-6
- 著者情報
- 宮沢 賢治(ミヤザワ ケンジ)
明治29年(1896)〜昭和8年(1933)。詩人・童話作家・教育者・農芸化学者・宗教者として、全生涯を貧しい東北農民たちのしあわせのために力ををつくした
高田 勲(タカダ イサオ)
1938年、島根県生まれ。日本美術家連盟会員
小西 正保(コニシ マサヤス)
1930年、東京生まれ。長く児童書の編集者を勤める。かたわら児童文学評論を執筆。日本児童文学者協会々員
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商品説明
わたくしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。わたくしは、そういうきれいなたべものや、きものをすきです。これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。
まわりからは少し足りないと思われてバカにされている少年虔十。彼が植えた700本の杉苗は、歳月をこえて子どもたちの遊び場に育つ。
【対象】小学中学年
<絵本ナビ情報 絵本ナビメンバーの声>
「虔十公園林」は、出版されているものを手を尽くし、読み比べました。 勿論、文は変わりませんが、高田勲先生の絵がこの作品に一番しっくり合っているように感じ、この出版社のものをお勧めしたいと思います。 さらに、カバー折り返しの賢治の “わたくしはたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。・・・中略・・・わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません” という文章に、感動しました。 お話は、知的障害を抱えた主人公虔十(けんじゅう
賢治の当て字という見解もあります)が、人生でたった一度ねだった杉の苗。 彼の懸命な植林が実を結び、後に都市化が進み田畑が消えゆく中、彼の形見として親が残しました。 この地を久々に訪れた、この杉林で幼い頃遊んだ今や名士となっている人物の言葉を借りて、「・・・ああまったくたれがかしこくて、たれがかしこくないかはわかりません。・・・ここに虔十公園林と名をつけて、いつまでもこのとおり保存するようにしては」と言わせています。 人間も自然によって生かされてきたこと。 自然を畏れ、その力を崇め、自分たちの上にあるものとして身を慎しむべき人間の姿勢を訴える、地球の未来への警鐘として書かれた作品です。 “人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている”ということを改めて気付かされる良書です。(アダム&デヴさん 50代・青森県 男の子12歳)
商品詳細
- シリーズ名
- 宮沢賢治の童話絵本
- 出版社名
- にっけん教育出版社
- サイズ
- 24cm
- 対象年齢
- 小学34年生
- フォーマット
- 単行本
注意事項
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