サンクト・ペテルブルク断章 遺伝研究者のロシア滞在記
発売日:2004年5月
- ISBN
- 978-4-89642-107-1
- 著者情報
- 山田 実(ヤマダ ミノル)
1932年東京小岩生まれ。1957年東大農学部卒。農林省に入って初めは稲栽培の研究、その後トウモロコシの遺伝研究に進み、トウモロコシの花粉競争に雑種強勢が現れることを見出し、日本育種学会賞。1990年代にはゲノム研究に係わる。1997年から3年間科学技術振興事業団上級研究員として、ロシアのバビロフ名称植物生産研究所客員研究員でサンクト・ペテルブルクに滞在。その後も国の委託研究のために年に二度訪問滞在している。農学博士
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商品説明
2003年の建都300周年以来サンクト・ペテルブルクは日本人観光客が殺到している。1997年から在外研究員として三年の滞在を終えた後も、委託研究員として現在迄、年に約四ヶ月滞在し続ける著者はペテルブルクを知悉している。音楽会、バレエ、オペラ、エルミタージュ、ロシア美術館、文学散歩、離宮の散策から市場の買物そして専門の植物遺伝にもちょっと触れた古都案内記。収録図版100余点。
疑心暗鬼、疑がう心は鬼を見せると言う。未知が恐怖に連なる人間心理を言い当てた言葉と言って良い。ロシアに関しては、70年のソビエト体制もあって、われわれ日本人にとって未知なるものが余りに多い。本書の著者ドクター山田は、植物の遺伝と育種を専門とする研究者だが、植物遺伝学の共同研究のため、ロシアの古都サンクト・ペテルブルクに3年間暮らした。彼は、同じ大地を踏み、食し、同じ空気を吸うことで感じた同じ人間としてのロシアの人々、そして空間を異にすることによる文化の違い、専門の研究とは別に、肌で感じたロシアの人と空気とを、極東のわれわれに伝える使命を覚えたようだ。本書によってそのことは充分成果を上げたと言える。本書を読み終えた方々は、ロシアが、少なくともサンクト・ペテルブルクが、いくばくか身近なものとなるに違いない。
目次
街を歩けば(人と言葉)(あなたはなに人?
白人の街ピーテル ほか)
食う寝るところに住むところ(ピーテルの暮し)(北緯六十度の夏と冬
ジャガイモ、パン、それに米と玄ソバ ほか)
なぜ耐えるのか(ロシア人の想い)(ピーテル、ここはロシアであってロシアでない
飢えても資源は食さず ほか)
心の安らぎ(主義と信仰、芸術の世界)(ラスコーリニコフとアカーキィ・アカキエヴィチのかげ
「展覧会の絵」と九百日の封鎖 ほか)
七十年の遺産(ソビエト体制が残したもの)(冷戦と冷戦以後
建て前と本音 ほか)
商品詳細
- 出版社名
- 未知谷
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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