ミナミの帝王  68

郷 力也 画

天王寺 大 原作

発売日:2003年12月

  • ミナミの帝王  68
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ISBN
978-4-537-10252-9

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商品説明

電車やバスには一切乗らない、あるいは人込みには絶対近付かない。そういう方以外は、今回の物語を是非とも読むべきである。自分が完全に何もしていなくとも、そういう場所に居ただけで抗いようのない地獄に陥れられる、今回はそんな物語だ。
「冤罪」である。痴漢の冤罪。ある日、電車に乗っていると、いきなり女性に腕を掴まれ、「この人は痴漢だ」と宣言される。何をしたわけでもない。両手も荷物で塞がっている。何より、自分の目の前にその女が居たことさえ気付かなかった。にも拘わらず、彼の人生はそこで覆る。他の乗客の白い目、駆け付ける駅員、駅員が呼んだ警官、取調べをする警官、検察官、裁判官……。状況を説明すれば自分の無実は自明の理。だから話を聞いてくれ。だが、誰もまっとうに話など聞いてはくれない。ようやくモノが言えると思えば、それは裁判。その頃には既に様々な状況証拠が捏造されているのだ。彼は犯罪者の烙印を押され、あらゆるものを失う。この流れ作業のような事態は、何も今回の主人公・和田に限ったことではない。全国津々浦々、全く同じ流れで日々、冤罪は作られている。途中の段階で、状況に疑問をはさむことは、警官であれ検察官であれ、面倒なようだ。誤認逮捕となれば、警察の面子も潰れる。余計なことはしない方がいい。
か弱い女性が、そいつが痴漢だと言った。それが全てのようである。そこから逃れる術は、本編で銀次郎が言う通り、ただその場を去る以外ない。くれぐれも、和田のように「話せばわかる」などと考えないように。

(いたみいちたみ)

商品詳細

シリーズ名
ニチブンコミックス
出版社名
日本文芸社
フォーマット
コミック

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