宮大工千年の知恵 語りつぎたい、日本の心と技と美しさ
発売日:2002年10月
- ISBN
- 978-4-396-31305-0
- 著者情報
- 松浦 昭次(マツウラ ショウジ)
昭和4年(1929年)、静岡県藤枝市生まれ。17歳で父の跡を継いで宮大工の世界に入り、以後50年以上、全国各地の国宝や重要文化財建造物の保存修理工事に従事する。海住山寺の五重塔(京都)など国宝5カ所、法隆寺の山門(奈良)など重要文化財27カ所の修理に携わり、文化財専門の最後の宮大工と言われる。平成11年6月、木造建築の大工棟梁としては故西岡常一氏に次いで二人目となる、「技術者の人間国宝」(正式名称は選定保存技術保持者)に認定される。73歳になる現在も、山口県防府市の周防国分寺金堂の改修工事を、棟梁として指揮している
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商品説明
永六輔氏推薦
古(いにしえ)の大工の技術の高さがよく分る。
この本は一級品です。
もしも五重塔や本堂の「軒(のき)の線」が真っ直ぐな直線だったとしたら、はたしてそれらの建物に美しさをお感じになるでしょうか。伝統的な日本の社寺建築の美しさの根源は、端に近づくにしたがって緩やかに反っていく、華麗な「軒反(のきぞ)り」にあります。そして、昔の大工の知恵と技術が一番詰まっているのも「軒反り」なんです。コンクリートや鉄骨であれば、どんな曲線を作るのも自由自在でしょうが、木を組んで美しい曲線、「軒の反り」を出すにはとても高度な技術が必要になります。(まえがきより)
古典とか、伝統技術は一級品という意味なのです。永六輔
昔の大工の智恵、技術を知るには、この本は一級品です。
建築のことを知らない素人が読んでも、
昔の大工の技術の高さ、「千年の智恵」というものがよくわかる。
それに、この本とあわせて幸田露伴の名作、『五重塔』を読めば、
社寺・仏閣を見て歩くのがさらに楽しくなります。
古い建物に込められている職人の技術と心意気が、
伝わってくるようになるはずです。
宮大工にかぎらず、今は職人とその技術が
失われるという危機に直面しています。
尺や寸で造られた建物の修理にも、
メートル法を使えという計量法や、
日本の木造建築にそぐわない建築基準法がまかり通っている。
この本でも松浦氏が行政の愚かさを嘆いているけれども、
建築学者達は真摯な姿勢で耳を傾けて欲しいですね。
目次
1章 雀と大工は軒で泣く―鎌倉・室町に花開いた、日本的「美」の曲線(五重塔―美しさの秘密
日本的「美」に、いかに「軒反り」が重要か ほか)
2章 木造建築に秘められた日本人の英知―なぜ古建築は千年の命を持ちえたのか(ヒノキだけではない、古建築の素晴らしさ
礎石と柱―湿気を逃がす工夫 ほか)
3章 「木の文化」は、なぜ衰えつつあるのか―文化財を守る修理、壊す修理(「木を生かす」ための、さまざまな知恵
ずぼらな仕事が横行するようになった理由 ほか)
4章 旅回りの「渡り棟梁」―古き良き“職人の世界”(私の原点―平等院鳳凰堂
紀三井寺で出会った恩師から学んだこと ほか)
商品詳細
- シリーズ名
- 祥伝社黄金文庫
- 出版社名
- 祥伝社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
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