自己の水脈 ヘーゲル「精神現象学」の方法と経験
発売日:2002年4月
- ISBN
- 978-4-88352-058-9
- 著者情報
- 片山 善博(カタヤマ ヨシヒロ)
1963年東京都に生れる。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得、一橋大学助手を経て、現在は、群馬大学、東京農工大学ほか非常勤講師。(社会学博士)
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商品説明
本書の課題は,ヘゲルの『精神現象学』(以下『現象学』)を,自己を知るとはどういうことか,すなわち<自己知>探究の書として考察し,その意義を明らかにすることである。<自己知>とは,周知のようにソクラテスの「汝自身を知れ」以来,さまざまに探究され,哲学の根本問題のひとつとなっている。近代哲学においても,たとえばホッブズの『リヴァイアサン』やルソの『人間不平等起源論』の序文において記され,人間本性(自然)をめぐる問いとして,新たな人間像,社会像の構築の出発点になっている。また,ドイツ観念論においても,カントによる認識の超越論的な基礎付けの問題をめぐる<知の知>すなわち<自己知>の問題に焦点が当てられてきた。さまざまな現象にかかわる<知>の吟味が,「自己意識」あるいは<自己知>の問題として探究された。現象にかかわる<知>すなわち経験を通じて得られる<知>は,必ずしも事柄の<真相>をいいあてているいとはいえない。しかし,事柄の本質を探っていく場合,やはりそのような<知>を手がかりぬきに,事柄の真相を問い尋ねることはできないだろう。つまり,経験を通じて得た<知>を,まさに自己の経験にそくして吟味する他には,事柄の真相の探究は,ままならないであろう。この現象にかかわる<知>を通じて,<知の知>たる<絶対的な知>を探っていったのがヘーゲルである。そして,こうした<自己知>の構造と展開を徹底的に追究した著作が,イエナ期に著された『現象学』である。本書は,この<自己知>の構造と展開を『現象学』の叙述を追うことで考察していきたい。(「はじめに」より)
目次
第1部 “自己知”の方法論(「意識の経験の学」の方法論
「意識の経験」と「絶対知」)
第2部 “自己知”の経験の歩み(「自己意識」論の射程
近代的主体性論の射程
近代的主体性の意義と限界
「良心」論の射程)
第3部 “自己知”とは何か―生と死の弁証法(「生命」論の意味するもの
“死と再生”の意味するもの―精神の根拠)
補論 『現象学』の現代的意義―他者と承認をめぐる一考察
商品詳細
- 出版社名
- 創風社
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 単行本
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