ウクライナ・ナショナリズム 独立のディレンマ
発売日:1998年11月
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商品説明
本書は第二次世界大戦後、ウクライナが独立にいたるプロセスと独立後のディレンマについて書いたものである。自決(self‐determination)を求め、独立を獲得するまでのナショナリズム・フェーズ1と独立後に直面する新しいナショナリズム・フェーズ2の双方を書こうと試みた。ナショナリズムをめぐる諸問題は独立によってすべて解決するわけではないからである。
1991年に独立国となり、ヨーロッパとロシアのあいだで揺れ続ける、旧ソ連の大国ウクライナ。本書は、ウクライナのナショナリズムに焦点を当て、第二次世界大戦からペレストロイカに至る軌跡と独立のプロセスを描き出し、さらには独立後に直面するディレンマを明らかにする。
目次
はじめに――ナショナリズムの現在
第一章 ウクライナ・ナショナリズムの歴史と特質
一 ウクライナ民族運動の系譜
民族運動のタイポロジー
文化運動
政治闘争
ガリツィアとドニエプル・ウクライナ
ペレストロイカ期の特徴
二 ウクライナとロシア――東スラヴのアイデンティティ
「帝国」の喪失
汎ロシア連邦とユーラシア主義
ウクライナとロシアの関係
ウクライナの選択
三 クリミアとオデッサ――多民族性の喪失
多民族のクリミア
クリミアにおける民族関係
ソ連解体後のクリミア問題
オデッサに見る民族の関係
第二章 ウクライナ化を求める運動――六〇年代からペレストロイカへ
一 シェレストとシチェルビツキー――二人の第一書記
「同化派」と「非同化派」
シチェルビツキー
チェルノブイリ以降
歴史の見直し
二 ウクライナ語をめぐる運動――第三のウクライナ化
ウクライナ化の歴史
ウクライナ語をめぐる議論
党の反応
三 ユニエイト教会への道
ユニエイトの「登場」
ユニエイトの歴史
教会再建への道
第三章 独立へ――ソ連からの「退出」
一 主権宣言から独立宣言へ
ペレストロイカの下のウクライナ
主権宣言
新連邦条約
独立宣言
二 ウクライナにおける分離と独立
八月クーデタのインパクト
ウクライナ国内の分離主義
国民投票と大統領選挙
独立と共同体
三 ソ連からの「退出」
第四章 独立のディレンマ
一 CISとウクライナ
CISの成立とウクライナ
ウクライナとロシアの関係
CISとウクライナ
二 独立のディレンマ?――権威主義と経済再建
反対派の消滅と権威主義体制の ほか
商品詳細
- 出版社名
- 東京大学出版会
- フォーマット
- 単行本
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