命売ります
発売日:1998年2月
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商品説明
「命売ります。お好きな目的にお使い下さい。当方、二十七歳男子。秘密は一切守り、決して迷惑はおかけしません」
目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ……。危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれた。死にたくないーー。三島の考える命とは。
「案外、純文学作品ではない、したがって誰もそこに魂の告白を期待していない、『命売ります』のような小説のなかでこそ、こっそり本音を漏らしていたのではなかろうか。」(種村季弘「解説」より)
1998年刊行の本書が2015年紀伊國屋書店 新宿本店の文庫年間売上ランキング1位に。
「こんな面白い作品、ほっといていい訳ない」。隠れた怪作小説 30万部突破! !
「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」といった代表作もすごいけど、いまの気分はコレでしょ。
『命売ります』は1968年(昭和43年)、雑誌「プレイボーイ」に連載された長編小説です。物語は自殺に失敗した男が「命売ります」と新聞広告を出すところから始まり、それを利用しようとする人間が次々に現れては騒動を起こしていきます。従来の三島作品のイメージを覆すような軽いタッチとスリリングな展開に引き込まれ一気読みしてしまう、極上のエンタメ小説となっています。特に、心変わりしていく男の心理描写や痛烈な皮肉は、さすが三島、と言いたくなる完成度を誇っています。さらに、三島本人がこの2年後に自ら死を選んでいるということを考えて読むと、より一層の奥行きをもった読後感が体験できる作品です。
<読者の声>
●怪作再発掘~と書店で積まれていたので暇つぶしに買ってみた。そうしたところ、とんでもない面白さで、食事中・電車で移動中・ちょっとした空き時間を縫うように1日で読みました。こんなに夢中になれたのは数年ぶりかも。友人はじめすすめまくっています! (30代男性)
●かまえることなく、ただただ文章を読みすすめられる作品。実はこういった作品こそ、筆者の力量が存分に発揮されているのではないだろうか。力作・大作だと肩肘張ってて疲れちゃう。(30代男性)
●三島の印象がガラリと変った! 四半世紀も前の作品だなんて信じられないくらいのしっくり感。「いま1番面白い」ってことならコレがダントツです(30代男性)
●代表作というわけではないが、オモシロイということではこれがイチオシ。半世紀近く経って再読したが、風俗描写もストーリーも全く古びていないことに驚かされた。サブカルチャーや流行にも敏感であった三島は、「永すぎた春」や「よろめき」といった流行語の創出にもひと役かっているが、この作品では「サイケデリック冒険小説」を試みようとしたらしい。三島は、エンタメ小説を書くに当たっても決して手抜きをしなかっためずらしい作家であるが、この作品も例外ではない。文章の装飾や警句こそ控えめなのだが…。この作品は、ストーリーそのものがアイロニーになっていて、如何にも「三島由紀夫の世界」である。三島の死生観も窺える。(60代男性)
●非常に今日的なテーマで、かつエンターテイメントとして楽しめました。(60代女性)
商品詳細
- シリーズ名
- ちくま文庫
- 出版社名
- 筑摩書房
- サイズ
- 15cm
- 対象年齢
- 一般
- フォーマット
- 文庫
注意事項
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