森と木と建築の日本史
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海野聡/著 海野 聡
1983年、千葉県生まれ。2009年、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退。博士(工学)。奈良文化財研究所を経て、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授。専門、日本建築史・文化財保存
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- シリーズ名
- 岩波新書 新赤版 1926
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- 出版社名
- ページ数
- 255p2p
- ISBN
- 978-4-00-431926-9
- 発売日
- 2022年04月
商品の説明
- 衣食住から信仰に至るまで、日本の歴史とは、木とともに歩んだ歴史であるといっても過言ではない。森のめぐみを享受した先史時代、都城や寺院などの大量造営が展開した古代から、森との共生を目ざす現代まで―建築のみならず流通にも着目し、また考古・民俗・技術などの知見も駆使して、人びとが育んだ「木の文化」を描く。
- 目次
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序章 日本の森林と木の文化
第一章 木と人のいとなみ
一 森林と人のかかわり
二 生活のなかの木材と森林の変化
三 木の特性を知る
四 木を加工する
第二章 豊かな森のめぐみ――古代
一 豊富な資源が可能にした大量造営の時代
二 産地から現場まで――どのように運ばれたか
三 適材適所の利用――各地の事例から
四 木の特性を熟知していた古代人
第三章 奪われる森と技術のあゆみ――中世
一 巨材の減少――大仏殿造営からわかる資源枯渇
二 進む利権化
三 樹種を使い分ける
四 革新的な道具の登場
五 海をわたる木材
第四章 荒廃と保全のせめぎあい――近世
一 消極的保全から積極的保全へ――資源保護の模索
二 大火がもたらした流通の変化
三 広がる樹種の選択
四 信仰を受け継ぐために――御杣山と神宮備林
五 巨材の探求と技術革新
終章 未来へのたすき――近代から現代
一 今もつづく運搬の苦労
二 木材不足から紡ぐ森林へ
三 おわりにかえて
あとがき
主要参考文献
図版出典一覧
商品詳細情報
フォーマット | 新書・選書 文庫 |
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サイズ | 18cm |
対象年齢 | 一般 |
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