焼けあとのちかい
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半藤一利/文 塚本やすし/絵 半藤 一利
1930(昭和5)年に東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)で生まれる。勉強よりもメンコやベエゴマ、すもうに熱中する悪ガキ少年で、東京府立第七中学校(現在の都立隅田川高校)に入学するが、成績は300人中200番台であった。中学2年生で東京大空襲にあい、その後東京をはなれ父のふるさとの新潟県長岡で終戦をむかえる。長岡中学で悪ガキ少年から“勉強青年”にかわり、旧制浦和高校ではボート部に所属、寮にあった本をむさぼり読む。進学した東京大学(文学部)でボートにふたたび挑戦、4年のときに全日本優勝をはたす。出版社の文藝春秋に入社した1週間後、作家の坂口安吾の家に1週間泊まって話を聞いたことがきっかけで歴史のおもしろさに目覚める。数々の作家の担当編集や雑誌の編集長などをつとめあげ、文藝春秋を退社。以来「歴史探偵」作家として数多くの著作を発表している。おもな作品に『日本のいちばん長い日―運命の八月十五日決定版』(文藝春秋)など多数。『焼けあとのちかい』は初めての絵本である
塚本 やすし
1965(昭和40)年に東京都墨田区本所で生まれる。幼いころより、母親から東京大空襲を体験した話を聞かされて育つ。勉強は大きらいだったが、小学2年生のときに図工の先生から教科書にかいたらくがきの絵をほめられて、絵をかく楽しさに目覚める。墨田区立本所中学校を卒業し、本郷高校に進学、デザインを勉強、卒業後しばらくデザイン事務所で働いたあとに独立し、おもに広告や本のデザイン、イラストなどの仕事をつづけながら、2010年『このすしなあに』(ポプラ社)で絵本作家としてデビュー。ユーモラスな絵本から思いをつたえる絵本まで、はば広い作品を発表するとともに、数々の絵本賞を受賞
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- 出版社名
- ISBN
- 978-4-272-40857-3
- 発売日
- 2019年07月
商品の説明
- 半藤少年の戦争体験を描いた初の絵本!
東京の下町、向島で生まれ育った半藤少年は、メンコとベエゴマが大好きなわんぱくだった。
小学5年生でアメリカとの戦争が始まり、東京大空襲の猛火を生きのびたのが中学2年生のとき。半藤少年が焼けあとでちかったこととは―。
大胆な画風で注目を集める塚本やすし渾身の作!!
日本の戦争に向き合い、戦争の過程を精緻に解明してきた半藤一利。
その原点は中学2年で体験した東京大空襲だった。
開戦から日に日に苦しくなる下町の生活。そして3月10日。猛火を生きのびた半藤少年は焼けあとでちかった。
半藤一利の初の絵本を描くのは、大胆な画風で注目を集める絵本作家・塚本やすし!
小学校中学年以上向け。
小学校3年生以上の漢字にルビ。用語解説の注あり。
(「近刊情報」より)
商品詳細情報
フォーマット | 単行本 |
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サイズ | 27cm |
対象年齢 | 小学12年生 小学3 |
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絵本ナビ情報 絵本ナビメンバーの声
東京大空襲の話。中学生の子どもの目線で描かれています。小さい頃から学校でもよく教えてもらっていた戦争の話。怖くて、可哀想で苦手な時間でした。けれど、その中を必死で生きていた時代に目を晒すのはいけないと思っています。歳を重ねて、戦争を知る人が減ってきても、忘れようとしてはいけないことです。試し読みで気になって見入ってしまいました。出会えて良かったです。(☆うさこ☆さん 30代・千葉県 男の子0歳)