常世の花 石牟礼道子
-
若松英輔/著 若松 英輔
批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞、2018年『詩集見えない涙』にて詩歌文学館賞受賞
-
- 出版社名
- ページ数
- 175p
- ISBN
- 978-4-7505-1546-5
- 発売日
- 2018年05月
商品の説明
- 人間を超え、生類へと広がる世界を見つめ続けた石牟礼道子。『苦海浄土』をはじめ数々の名著を遺して世を去った作家が生涯を賭して闘ったものとは何だったのか。作家と親しく交流し、NHK「100de名著『苦海浄土』」で講師もつとめた批評家がその精髄に迫る。石牟礼道子と著者の対談も収録。
- 目次
-
1(亡き者の言葉を宿した闘士
黙する魂を受け止める使命 ほか)
2(二つの「自伝」
言葉の彼方にあるもの ほか)
3(荘厳の詩学―石牟礼道子の原点
『苦海浄土』が生まれるまで)
4(荘厳する花―石牟礼道子の詩学)
5(魂という遺産
最後の文人 ほか)
商品詳細情報
フォーマット | 単行本 |
---|---|
サイズ | 20cm |
対象年齢 | 一般 |
本の帯に関して | 確実に帯が付いた状態での出荷はお約束しておりません。 また、帯は商品の一部ではなく「広告扱い」となりますので、帯自体の破損、帯の付いていないことを理由に交換や返品は承れません。 商品ページに、帯のみに付与される特典物等の表記がある場合がございますが、その場合も確実に帯が付いた状態での出荷はお約束しておりません。予めご了承ください。 |
初版の取り扱いについて | 初版・重版・刷りの出荷は指定ができません。 また、初版にのみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、 商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。 |
商品のおすすめ
苦しみの中にある者たちを照らし続けた作家に捧げる、言葉の花束。
人間を超え、生類へと広がる世界を見つめ続けた石牟礼道子。『苦海浄土』をはじめ数々の名著を遺して世を去った作家が生涯を賭して闘ったものとは何だったのか。
作家と親しく交流し、NHK「100de名著『苦海浄土』」で講師もつとめた批評家がその精髄に迫る。
石牟礼道子と著者の対談も収録。
昨年の六月に会ったとき、石牟礼さんが伝えたいと言っていたのも、どんなに語ろうとしても言葉にならないことがある、ということだったような気がしている。
会って話さねばならないことがある、人はそう強く感じても、それを語り得るとは限らない。だが、対話を求められた方は、その気持ちを受けとめることができる。語り得ないことを語り継ぐ、それが石牟礼道子の遺言だったと、私は勝手に解釈している。(あとがきより)
(「近刊情報」より)