事物の感覚と魔術について

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ページ数
352,3p
ISBN
978-4-336-07443-0
著者情報
カンパネッラ,トンマーゾ(カンパネッラ,トンマーゾ)(Campanella,Tommaso)
1568‐1639。南イタリア・カラブリア州の山村スティーロ生まれ。実家が貧困のため学校に通えずも神童の誉が高く、早晩詩作で頭角を現わす。14歳でドミニコ会の修道士になり、以降、修道院の図書館の本を渉猟し、反アリストテレス主義の立場を標榜。自然哲学者ベルナルディーノ・テレジオに私淑。ローマ教会から異端視され北イタリアへと逃亡、ガリレオ・ガリレイと親交を結ぶ。カラブリアに帰還後、スペイン当局の圧政下にある民衆を救おうと蜂起するも逮捕。ナポリの牢獄に足かけ28年間、ほぼ軟禁状態で過ごす。その間、旺盛な執筆力を発揮。出獄後、ドミニコ会から神学教授を授かり、異端の嫌疑の危険にフランスに亡命。パリのドミニコ会の宿坊にて死去(享年71)

澤井 繁男(サワイ シゲオ)
1954年札幌市生まれ。札幌南高等学校を卒業後、東京外国語大学を経て、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。東京外国語大学論文博士(学術)。専門はイタリア・ルネサンス文学・文化論(特にトンマーゾ・カンパネッラ)。元関西大学文学部教授。作家としても知られる。多岐にわたる文野で著訳書多数

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商品説明

ルネサンス、自然魔術の書。『太陽の都』で知られる、異端の修道士カンパネッラ。足かけ28年の獄中生活に物した主著の一冊、遂に完訳!神を戴き、天上界のマクロコスモスは地上界たるミクロコスモスを照応する。「力」「愛」「知」を基本原理に、その視線は広く森羅万象へ―あらゆるものは「感覚」する。神のもとに魔術は存在し、かたや似非魔術も存在し、カンパネッラはそれを暴く。魔術から科学へ、その移行期のルネサンス末期にあった「自然魔術」の大いなる隠微哲学体系。

ルネサンス――
百科全書的哲人による自然魔術の書

『太陽の都』で知られる、異端の修道士カンパネッラ
足かけ28年の獄中生活に物した主著の一冊、遂に完訳!

神を戴き、天上界のマクロコスモスは地上界たるミクロコスモスを照応する。「力」「愛」「知」を基本原理(プリマリタ)に、その視線は広く森羅万象へ――あらゆるものは「感覚」する。感覚なければ世界は混沌(カオス)と化する。神のもとに魔術は存在し、かたや似非魔術も存在し、カンパネッラはそれを暴く。魔術から科学へ、その移行期のルネサンス末期にあった「自然魔術」の大いなる隠微(オカルト)哲学体系。ヘルメス思想も色濃き、反アリストテレスの書。

「隠微(オカルト)哲学の驚くべき部分では、世界が生ける神と善智の像(かたち)で成っていて、森羅万象あらゆる部分やその粒子にも感覚が在る。その感覚は留意すべきほどに明暗が歴然とし、万事につけ一致点が見出せる。万物の理法や自然の秘密の幕の裡(うち)が明白になるのである」(本書「序」)

目次

【第一巻】
第1章 結果は原因の裡にあること、しかし諸元素と世界は感覚する。
第2章 第1章の命題に反駁する議論はない。
第3章 まずいことにルクレティウスは事物の感覚を否定しているが、ガレノスはなおのこと認めていない。しかし両名よりも賢明な人士たちは認知した。
第4章 感覚とは起こっている事象を論じることに伴って発生する情感を感知することであり、純粋な力を形成し、両者に不和を起こさない。
第5章 諸々の実体の動きと情感から感覚が立証され、感覚がなければ世界は混沌となるだろうし、生成も腐敗も顕現しないであろう。
第6章 事物の感覚について、他の自然学者の回答には重大な誤りが含まれている。
第7章 本能とは生来の感覚的衝動であり、それを肯定する人は他の本能も是認せざるを得なくなる。
第8章 本能によって生ずる出来事はみな、世界の諸部分と全世界の感覚の結果である。
第9章 万物は空虚を憎悪する、したがって相互の接触を感覚し享受し合う。世界は生きている。
第10章 自然の状態でなく無理に力を加えると空虚へと陥る。ここに反アリストテレス的感覚が証明される。
第11章 アリストテレスに対抗して空虚を禁ずるとすれば、自然はすべて感覚するに至る。
第12章 空間には事物を引きつける感覚が宿っていて、事物は空間を嫌うよりむしろ愛している。
第13章 世界は死すべき動物であり、あの世はおそらく存在するだろう。

【第二巻】
第1章 言い残している事柄とそれをいかにして述べるべきか。
第2章 物質の感覚について。
第3章 霊魂も感覚も他の形相も、物質の内奥からでなく主動因の力より生ずる、ということ。
第4章 動物の生成と誕生から、霊魂が微薄で熱くて可動性のある精気であって、それゆえ甘受と感覚の適性を備えていることがわかる。
第5章 自然発生とそれによって誕生したものからも同様なことが証明される。
第6章 アリストテレスは愚かにも、霊魂が生まれ肉体が作り出されるのは生成運動の力のゆえだとしていること。
第7章 動物の死と、死以外の受苦からも同様のことが証明される。
第8章 実体のあるものはすべて熱量で動き、可動的で感受力のある霊魂は熱性の精気であ ほか

商品詳細

出版社名
国書刊行会
サイズ
22cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本
原題
原タイトル:Il senso delle Cose e La Magia

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