残照開高健 詩人・牧羊子と作家の昭和

浜本隆志/著

発売日:2025年7月

  • 残照開高健 詩人・牧羊子と作家の昭和
  • 残照開高健 詩人・牧羊子と作家の昭和
ページ数
254p
ISBN
978-4-588-46027-2
著者情報
浜本 隆志(ハマモト タカシ)
1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授。博士(文学)、専攻はドイツ文化論・比較文化論

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商品説明

作家夫婦は昭和の時代をどう生きたか。戦後高度成長期の文学を牽引し、ベトナム戦争従軍記で新境地を開拓、釣り紀行ルポや美食エッセイでも読者を魅了した開高健(1930〜89)。しかしその執筆活動の背景には、妻・牧羊子との容易ならざる家庭生活、闇三部作や『珠玉』に象徴されるニヒリズム、女性たちとの秘密の関係があった。谷沢永一と同僚であった著者が、その〈悪妻〉説に異を唱えつつ、亡き人々への鎮魂の思いを込めて記す開高文学讃。

戦後高度成長期の文学を牽引し、ベトナム戦争従軍記で新境地を開拓、釣り紀行ルポや美食エッセイでも読者を魅了した開高健(1930〜89)。しかしその執筆活動の背景には、妻・牧羊子との容易ならざる家庭生活、闇三部作や『珠玉』に象徴されるニヒリズム、女性たちとの秘密の関係があった。谷沢永一と同僚であった著者が、その〈悪妻〉説に異を唱えつつ、亡き人々への鎮魂の思いを込めて記す開高文学讃。

目次

序章 芥川賞作家を創った女性
開高健と牧羊子という視点/開高文学のルポルタージュと純文学という重層性/いまなぜ開高文学なのか

1 悪妻伝説とフェミニズム
悪妻伝説/フェミニズムの時代

2 同人誌『えんぴつ』に集った鬼才たち
焼け跡のなかで/難儀な合評会

コラム1 大阪空襲

3 開高健と牧羊子の出会い
牧羊子という女性/牧羊子の妊娠/結婚写真/牧羊子の変わり身

4 牧羊子の詩の世界
詩集の出版/小野十三郎/『コルシカの薔薇』/リルケの『マルテの手記』

5 開高文学の原点
サルトルの『嘔吐』/大学生の父親/追試験受験風景

6 コピーライターとしての開高健
壽屋入社から東京へ/開高健、柳原良平、山口瞳のトリオ

コラム2 日本の高度成長期を支えたコピーライター

7 初期の作品群 『パニック』、『日本三文オペラ』と『流亡記』
抒情の否定/「パニック」の新聞記事/ネズミの異常発生の描写/『日本三文オペラ』/在日コリアンの「アパッチ族」/『流亡記』とカフカの世界

8 芥川賞受賞
人生の頂点/ジャーナリズムの寵児となる/文士のサロンへの参入

9 大阪 vs 東京
谷沢永一、東京行きを断る/大阪的流儀/「谷沢劇場」/ルポルタージュ『ずばり東京』──「搦め手」から表社会をあぶり出す/オリンピック観戦記

コラム3 東京オリンピックと文化人たち、街頭観戦風景

10 開高の『ベトナム戦記』
戦下のベトナム行き/開高が見たベトナム戦争/男の約束/散布された枯葉剤/写真の威力と切り口

コラム4 ベトナム戦争と 「ベ平連」

ほか

商品詳細

出版社名
法政大学出版局
サイズ
20cm
対象年齢
一般
フォーマット
単行本

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